お前が好きだなんて俺はバカだな

「美礼さん。」

「んー...?」

「ごはんできたから食べましょ?」

と言うと、まだむすーっとした顔をこっちに向けた。

「ごめんなさい。拗ねないでくださいよ。」

「...別に...でも、なんにもしないっておちつかない。」

「くつろげません?」

「慣れないな。」

「これまでご自分で自炊されてましたもんね。」

「うん。」

「でも、もしこのまま一緒に住むことになったら、私がご飯作ることになりますよ。」

「分担でいいよ。毎日は大変だから。」

「家事はやります。掃除とか洗濯とか。」

「でも、全部任せるわけにはいかないし...。」

「任せてください!
仕事のときは私に信頼してるからってお仕事任せてくれるじゃないですか。」

「家でも信頼はしてるよ。でも、できれば家でぐらいもっと楽にしてほしいし。」

「それは私も同じです。私だってなにもしないのはおちつかないんですよ?」

「...そう言われたら返す言葉もないな。」

「私こそ。美礼さんがそこまで考えてくださってるなんて、ありがたいです。」

「うん。
じゃ、素直に作ってくれたご飯たべる。」

「はい。」

頑固なようで折れるのが早いんだから。