お前が好きだなんて俺はバカだな

「おかえりなさい、美礼さん。」

「ただいま。」

もうすっかりこの生活に慣れた。

合鍵もくれてるし...。

「今日は、私がお茶をいれてみました。
上手くできたかわからないんですけど。」

「うれしい、ありがとう。」

言葉にもこんなに気遣いしてくれて、なんだか、なごむ...。

「おいしい。」

「よかったぁ...。」

「いつも気をつかって職場でもいれてくれるよな。」

「はい...。そのぐらいしかお助けできることなくて。」

「それで十分だよ。」

「美礼さん、最近優しいですね。」

「うん。どちらかといえば甘やかしなのかもしれないけど。」

「もっと厳しく言っていただいてもいいですよ。」

「今後何かあればね。今は仕事の上でも、家でも常に助かってるから。感謝しかない。」

感謝しかないって...。

「今日はお疲れでしょう?
ご飯の支度しますね。」

「手伝う。」

「そんな、休んでいてください?」

「少しは俺も家で役に立ちたいな。」

「えぇ?」

「というより、ゆいにちょっかい出したいだけだけど。」

それってちょっかいとは言わないんじゃ...。

でも、少し離れるだけでも寂しいんだろうな。

...ああ、可愛い。

でもなぁ...。

どちらかというと私より作業早いし、上手いし...。

「やっぱりだめです。そこのソファでお座りしててください。」

「...はーい...。」

ちょっとむすーっとしちゃうところも愛らしいです...。