お前が好きだなんて俺はバカだな

彼が来た。

「こんばんは。遅れてすみません。」

「課長こんばんは!」

皆元気だなぁ...。

「どうせなら、美咲さんの隣座ってくださいよ。」

「はい。お構いなく。」

え、私のとなり...??

なんか恥ずかしい...。

「これまでどんな話をしてたんですか?」

「楽しい話ですよ。美咲さんと。」

「気になりますね。」

うわ、ふっかけあってる...。

こういう冗談じみた会話もするんだ...。

「彼女、素敵な方ですよね。」

「ええ。先ほどまでのやりとりだけで露骨に俺が嫉妬してしまうくらいです。」

や、やめてください恥ずかしい...。

それでもって、皆興味深々でみてるし...。

「彼女、遠谷課長が意地悪だって、言ってましたよ?」

それは暗黙で本人には言わない約束では...?

「大好きだから。俺だけを見てほしくて、
意地悪したくなってしまうんです。」

「ほぉ...。」

...やめい!!

ひとり赤面していると、

「やっぱり課長には敵いませんね。」

と、よく分からないが勘弁してくれたようだ。

今度は切り替えて数人と楽しげに何か話しているみたい。

もう...こういうのってこっちが恥ずかしいんだから...。

ちょっとだけ、嬉しいけど...。