そして、飲み会が始まったわけだけど。
課長は会社の都合で遅れて来るみたい。
で、いざお酒が入るとなると、普段真面目な総務の人たちも結構はしゃいでる。
なぜか会社で掃除のアルバイトしてる黒潮さんたち元非行少年衆が参席してるのも気になるし...。
まあ、東條イルマは会社関係ないからもちろんいないけど。
えりなちゃんも元総務だけど、サバサバした性格だから来るわけないよね...。
そんなわけで、早くも酒がまわった人たちを相手するのは結構大変。
ホワイトな会社だから、酒を注がなきゃいけないとかそういう決まりはないし、みんなほぼ手酌で飲んでるけど、
そういうアットホームすぎる雰囲気が逆にデリカシー部分で支障をきたしてくる。
例えば、
「最近遠谷課長とはどうよ。上手くいってる?」
といった具合だ...。
仕方なく、
「まあ、はい...。」
と言うだけでなんかすごく盛り上がってるし...。
「高校のときから付き合ってるの?」
「えっと...一身上の都合から一度別れたんですけど、またお付き合いすることに、なりました...。」
「じゃ、会社に一緒に入ったのは偶然なの?」
「はい。」
...このままだと雰囲気に流されて色々話しすぎちゃいそう。
「あの東條さんとの入れ替わり異動はすごかったよね。それまで課長についてたの彼女だったからさ。東條さんのことはどう思ってる?」
どうって...別に...。
「東條さんも、高校のときの同級生で一応顔見知りですから...。」
「彼女も巳鎖出身なんだ。それもすごい偶然。で、ほんとは不安じゃなかった?」
「不安ですか...?」
「だって、好きな課長の側に女の子がついてたんだよ?不安にならなかったの?」
「最初は不安でしたけど...後に彼女にも相手がいるって分かりましたので...。」
「へぇ。あの子にも彼氏いるんだ。
じゃ、安泰だね。」
「は、はい...。」
それに、彼女は彼の状況を監視するために東條兄から適当に派遣されたっていうやや複雑な事情があるし...。
どちらかというと申し訳ない気持ちだ...。
「それにしても、本当に遠谷課長はすごいよね。僕よりもずっと後に入社したのに、もう仕事完璧だし。それに凄い努力家で。流石に頭あがらないよ。」
「そうなんですね...。」
「今のICTとかの導入もほとんど彼がやったんだよ。それまでこの会社そういう分野疎かったらしいけど、今じゃ結構進んでるみたい。」
「なるほど...。」
「最初はやっぱりみんな受け入れ難い雰囲気だったけど、
最終的に彼の熱意にはどうしても押されちゃうんだ。
でも、それだけじゃなくて、ちゃんと予算の捻出や実業計画まで緻密で全部実現できそうって思わせられるのがすごいよね。他の人には、なかなかない力だよ。」
皆うんうんと頷いているし、彼はすごい人みたいだ...。
「それに、社員のやる気を引き出すのが絶妙に上手いよね。カリスマ性っていうのかな。サポートもすごいし、何より、目標を達成できたときの笑顔がすごい。」
「分かるかも。なんか、褒めてくれるっていうより、人一倍喜んでくれる感じだよね。
あの姿見ると、次もこの人についてこう、頑張ろうって思える。ほんと憎めないキャラだよ。」
信頼度高すぎる...。
私の立場なんか押しつぶされそうなくらいだ。
「そんな完璧主義な彼だけどさ、君の前ではどうなの?すごく気になるんだけど。」
「え...?」
「気になる!やっぱり、彼女の前ともなると態度とかって違うのかな?」
「えっと...。」
なんて言ったらいいんだろう。
さすがに話し方は変わるけど、基本はきちんとしてるしな...。
私のこと、色々考えてくれて、ときにはこちらの様子をうかがいながらも、甘えてくれたりする...。
...、
でも、やっぱり彼は...。
「...すごく、いじわるですよ。」
恥ずかしいけど、そうとだけ皆には分かってもらいたい。
やっぱり男の子って、好きな女子にはいじわるしたくなるものでしょ...?
だから、ほんとは優しくても、そうだって言ってあげない。
それは皆も分かってるみたいで、
「いいなー、羨ましい。」
なんて言われちゃった。
課長は会社の都合で遅れて来るみたい。
で、いざお酒が入るとなると、普段真面目な総務の人たちも結構はしゃいでる。
なぜか会社で掃除のアルバイトしてる黒潮さんたち元非行少年衆が参席してるのも気になるし...。
まあ、東條イルマは会社関係ないからもちろんいないけど。
えりなちゃんも元総務だけど、サバサバした性格だから来るわけないよね...。
そんなわけで、早くも酒がまわった人たちを相手するのは結構大変。
ホワイトな会社だから、酒を注がなきゃいけないとかそういう決まりはないし、みんなほぼ手酌で飲んでるけど、
そういうアットホームすぎる雰囲気が逆にデリカシー部分で支障をきたしてくる。
例えば、
「最近遠谷課長とはどうよ。上手くいってる?」
といった具合だ...。
仕方なく、
「まあ、はい...。」
と言うだけでなんかすごく盛り上がってるし...。
「高校のときから付き合ってるの?」
「えっと...一身上の都合から一度別れたんですけど、またお付き合いすることに、なりました...。」
「じゃ、会社に一緒に入ったのは偶然なの?」
「はい。」
...このままだと雰囲気に流されて色々話しすぎちゃいそう。
「あの東條さんとの入れ替わり異動はすごかったよね。それまで課長についてたの彼女だったからさ。東條さんのことはどう思ってる?」
どうって...別に...。
「東條さんも、高校のときの同級生で一応顔見知りですから...。」
「彼女も巳鎖出身なんだ。それもすごい偶然。で、ほんとは不安じゃなかった?」
「不安ですか...?」
「だって、好きな課長の側に女の子がついてたんだよ?不安にならなかったの?」
「最初は不安でしたけど...後に彼女にも相手がいるって分かりましたので...。」
「へぇ。あの子にも彼氏いるんだ。
じゃ、安泰だね。」
「は、はい...。」
それに、彼女は彼の状況を監視するために東條兄から適当に派遣されたっていうやや複雑な事情があるし...。
どちらかというと申し訳ない気持ちだ...。
「それにしても、本当に遠谷課長はすごいよね。僕よりもずっと後に入社したのに、もう仕事完璧だし。それに凄い努力家で。流石に頭あがらないよ。」
「そうなんですね...。」
「今のICTとかの導入もほとんど彼がやったんだよ。それまでこの会社そういう分野疎かったらしいけど、今じゃ結構進んでるみたい。」
「なるほど...。」
「最初はやっぱりみんな受け入れ難い雰囲気だったけど、
最終的に彼の熱意にはどうしても押されちゃうんだ。
でも、それだけじゃなくて、ちゃんと予算の捻出や実業計画まで緻密で全部実現できそうって思わせられるのがすごいよね。他の人には、なかなかない力だよ。」
皆うんうんと頷いているし、彼はすごい人みたいだ...。
「それに、社員のやる気を引き出すのが絶妙に上手いよね。カリスマ性っていうのかな。サポートもすごいし、何より、目標を達成できたときの笑顔がすごい。」
「分かるかも。なんか、褒めてくれるっていうより、人一倍喜んでくれる感じだよね。
あの姿見ると、次もこの人についてこう、頑張ろうって思える。ほんと憎めないキャラだよ。」
信頼度高すぎる...。
私の立場なんか押しつぶされそうなくらいだ。
「そんな完璧主義な彼だけどさ、君の前ではどうなの?すごく気になるんだけど。」
「え...?」
「気になる!やっぱり、彼女の前ともなると態度とかって違うのかな?」
「えっと...。」
なんて言ったらいいんだろう。
さすがに話し方は変わるけど、基本はきちんとしてるしな...。
私のこと、色々考えてくれて、ときにはこちらの様子をうかがいながらも、甘えてくれたりする...。
...、
でも、やっぱり彼は...。
「...すごく、いじわるですよ。」
恥ずかしいけど、そうとだけ皆には分かってもらいたい。
やっぱり男の子って、好きな女子にはいじわるしたくなるものでしょ...?
だから、ほんとは優しくても、そうだって言ってあげない。
それは皆も分かってるみたいで、
「いいなー、羨ましい。」
なんて言われちゃった。

