お前が好きだなんて俺はバカだな

「え、結野めっちゃいい店知ってるじゃん!どうやってさがしたの?」

「え、まあ...適当に...。」

「すごい、結野に食べ歩きの趣味とかあったんだ。」

「別に趣味ってわけじゃないけど...。」

それにここ...本当は...。

「もしかしてここ、元彼に教えてもらった?」

「...うん。」

「やっぱりね。あの人色々知ってそうだもん。」

やっぱり経験が上の2人に誤魔化しはきかないか...。

「まあ、そんな無理に切り替えなくてもね。しばしこういう思い出の場所で憂鬱な感傷に浸るのもおつなのよ。」

「さすがよっちゃん。よく分かっていらっしゃる。」

「からかわないでよ、みっちゃん。」

そうなのかな...。

「結野も徐々に分かってくるって。こういう経験も案外捨てたもんじゃないってね。」

「へぇ...。」

「そりゃあ私だって、切ない恋のひとつやふたつ経験してんのよ。
振られたことだってあるしね。」

「あー、あれはひどい話だったww」

「ちょ...みっちゃん!」

そうなんだ。

そんなものなんだな。

なんだか今度こそ気持ちが楽になってきた。