お前が好きだなんて俺はバカだな

次の日の仕事終わり...。

私は弟に心配されるくらいの暗い形相で家に着いた。

「姉さんばかだなー。
プレゼントぐらいちゃんと渡してくればよかったのに。」

「でも...。」

「そりゃあ、あの人なんだから表向きのプレゼントのひとつやふたつもらうでしょ。」

「じゃあ私のは必要ないじゃん。
絶対比べられるし。」

「いや...気持ちが大事なんだよ。」

「気持ちって何よ。」

「そのまま誕生日おめでとうっていう気持ちだよ。」

「相手がそんな風に捉えてくれるか分かんないじゃん。」

「だからって何も渡さないのは1番違和感与えるんじゃない?」

「こんなちっぽけなもの渡して変に思われるぐらいだったら何もあげないで不満に思われたほうがいいもん。」

「そうかもしれないけどさ。
会おうとまでしたんでしょ。」

「そうだよ。わざわざね。
そしたらもうもらってたの。」

「でもそれ見かけただけでしょ。
実際本人にそうか確認したの?」

「私がきくの?わざわざ?
それにきかなくてもわかるじゃん。女子だってたかってたしさ。」

「うーん...。」

「もういい。これは捨てる。」

「えー。
捨てるぐらいだったら僕にちょうだい。
その美味しそうなお菓子。」

「いいけど、別に時間もなかったし手抜きだからね。」

「手抜きでもこんなに丁寧にラッピングすれば気持ちのこもった贈り物だよ。」

「なによそれ。
まあいいや、はい。」

私は袋を放り投げた。

それをヒガシは見事にキャッチ。

それを見届けて私は部屋に戻った。