お前が好きだなんて俺はバカだな

「その子離してくれる?
僕が先に見つけたんだけど。」

え...?

「なんだよお前。誰だよ。」

「この子の元彼〜。」

いや、知らん!

でも、この人どこかで見覚えがあるような...。

背もだいぶ伸びてるし、大人っぽいけど...。

「その子離して退かないと、殴って解決するよ?」

この、すぐに殴ろうとするトラブルメーカーといえば...。

「知ってるー?
こういう居酒屋では最近暴行事件が多発してるんだよ?全部僕の仕業だけどね。」

や、やめて、冗談であってくれ...。

尋常じゃない気配はより増していて、さすがに、さっきの人も手を離して渋々戻っていった。

「あの、助けてくれてありがとうございました。でも、私の元彼じゃないですし、喧嘩で解決はやめた方がいいと思います。」

「うん。」

うんですか。

それで片付けられちゃ何もいえないな...。

「あの、東條イルマさんですよね?」

「そうだよ。」

「お久しぶりです。」

「うん、久しぶり。」

「なんか、、いつにも増して軽いですね。」

「感動の再会ムードのほうが良かった?」

「いえ、いいです。結構です。」

「そういえば、美礼くんと職場同じなんだってね。」

うわ...いきなりそれか。

相変わらずあの人のことすきなんだなー。

「まあ、僕も振られちゃったんだよね。
だから表向きいい付き合いはできないんだけど。」

「そうなんですか。」

「でも、心配だし、妹も適当に就職させて様子うかがってるんだよ。」

「知ってます。彼女かって噂されてましたよ。」

「えりなは情報収集を徹底するからね。
自然と距離近いって思われちゃったんだろうね。かわいいかわいい。」

「はぁ...。」

喋り方変わらないな...。

「ね、これから2人で色々お話しない?」

「結局私連れていかれるんですか...?」

「ただお話するだけだよ。そんな変な目で僕を見ないでくれる?」

「すみません。」

「ひとの女の子には手を出さないよ。」

「ひとのって...。
私まだ彼氏もいないんですけど。」

「少なくとも僕の趣味には合わないってことだよ、君は。」

ほんと言い方腹立つよなぁ...。

ここで逃げるのもなんか嫌だから、提案にしたがってあげることにしよう。

それはそれでってこともありそうだけど。

もうどうでもいいや。