お前が好きだなんて俺はバカだな

「ほんと、彼氏なんて作るもんじゃないよねー。」

「え、うん...そうだね。」

「そうだねって、結野は彼氏いるの?」

「今はいないかな。」

「ほんと?
でも今はってことは、前にはいたんだね。」

「まあね。
振られたけど。」

「え?
あー...なんかごめん。」

「いいのいいの。
1年も続かなかったし。」

「結野なんて結構優良物件だと思うんだけどなー。」

「そんなことないよ。」

「そうだって。
まあ、そんなやつのことなんか気にしないことだよ。」

「うん。」

「ところでさ、総務の課長見た?
めっちゃイケメンじゃない?」

「え?
ごめんまだ知らないや。」

「えー?
知らないの?
入社して1年ぐらいでもう課長になっちゃったんだよ。まだ若いしちょーイケメンなの!
名前は確か...ちょっと変わってるんだけど。なんだったっけ?」

「いや、私にきかれても。」

「うーん。
あ、みっちゃん、総務の課長の名前なんだっけ?」

「あー、遠谷課長のこと?」

「そうそう。
遠谷さんだよ。」

「思い出した、遠谷美礼だ。」

「呼び捨てw」

「とおや...みれい...?」

...なんでよりにもよって問題の人と同姓同名なのかなー??

「あれ、結野、知ってるの?」

「あ、いや...きいたことあるようなないような...。」

「ふーん...?
ともかくさ。
遠谷課長ってめっちゃ良くない?」

「良くない?
ってなにがよww」

「そりゃもちろん、見た目。」

「相変わらずよっちゃんは面食いなんだからww」

おそらく今朝のは予知夢っていうのかな...?

総務なんて、書類出したりするの頼まれたりするのに、そこにいるって...。

ポーカーフェイスする自信ないんだけど...。