お前が好きだなんて俺はバカだな

「姉ちゃん寂しそうだね〜。」

イツキがそう言ってきた。

「べつにー?」

「ほんとかなー。」

「だって、もうそろそろまた先輩から電話かかってくるし。」

「美礼さん、いい人だね。
姉ちゃんのこと心配してくれてるんだ。」

「うん。一応彼氏としてね。」

「いいなー。
恋っていいもの?」

「いいよ。時と場合によるけどね。」

「そうなんだ。僕もこの先好きな人できるのかな。」

「できるよ。だからその子には優しくしてあげてね。」

「りょーかい!」

今日もイツキは元気だなー。

リビングでの私たちのやりとりを、キッチンで母が微笑ましそうに見つめていた。