お前が好きだなんて俺はバカだな

「あれ...?」

たまらず確認すると、私の予想とは裏腹に、コントローラーはどこへやら、

持っているのは鉛筆。

...勉強会が行われている。

なんでそんなに楽しそうなの...?

馬鹿騒ぎしてるわけではないが、雑談をしているようだ。

本当に勉強してるのかな...。

ここからだと少し距離があるから、耳をすませないと何を言ってるか聞こえない。

自分が勉強しようとした時はあんなにうるさく感じたのに。

どうやら自分の思い込みだったようだ。

「へえ、イツキに夢があるなんて驚き。」

「ヒガシには言ってなかったけど、じいちゃんの店を継ぎたいんだ。だから、今までは、簡単な計算だけできれば、勉強なんてそんなに必要ないかなって思ってたよ。」

「本来なら必要ないだろうね。でも、今のご時世、何もできない今だからこそ勉強は大事なんでしょ。美礼さん。」

「え、俺そんなこと言ったっけ。
休日が続くから、宿題はやらないと後々面倒だとは言ったけど。」

「言ってたよ。この前勉強教えてくれたとき。」

「あんまり覚えてないけど、調子に乗って偉そうなこと言った気はする。」

「美礼さんすぐ調子乗るからね。
でも、いいんじゃないかな。それをイツキが真に受けてるなら。」

「え、何か言った?」

「なにも。」

...。

楽しそうだな...。