「あれ、2人ともまだ起きてるの?」
「うん。」
「もう寝るけどね。」
弟2人は何をするわけでもなく、夜遅くなのにリビングのソファに座っていた。
外では依然として雨の音が響いている。
「どうしたのよ。
眠れないの?
お父さんだってもう寝ちゃったんだよ?」
「まあ...今日はそのお父さんと優奈さんの大切な日だからね。」
「あんたたちが気にして起きてることないでしょ。」
「そうなんだけどねー。
いざ決まっちゃったら複雑な気持ちだよね。」
「え...何よ今更。
あんたたち2人が後押ししたんでしょ?」
「だからだよ。なんか責任感じちゃうんだよね。」
「責任って...。
大丈夫よ。まあ、早まった気はするけど、結局、結果は変わらないよ。」
「そうだね。
でも...。」
2人は歳に似合わない気難しい表情をする。
「今まで、姉ちゃんが母さんの代わりをしてくれたっていうのは、僕らも分かってるから。」
「え...。」
なんか、そう言われると...未だに自覚が足りなかったんだなって思う。
「姉ちゃんに早く楽になってもらいたいっていうのもあってさ。僕ら男には話せないこともあるだろうし、2人が結婚した方がいいんじゃないかと思って。」
「...若干弟のくせに余計なお世話だって思うけど、まあ、間違ってはないんじゃない?
というか、やっぱりそれでいいってことじゃない。」
「うーん。
なんかね...。今までの分、僕たち何も返せてないから。
それで急にもうお母さんやめていいですよって投げ出すのもどうなのかなって。」
「え...。」
言いたいことが分かるような分からないような...。
こっちはこっちで凄く大人っぽい難しいことを考えていそうだ。
「あんたたちは、優奈さんと家族になれること、どう思ってるの?」
「そりゃあもちろん嬉しいよ。
父さんのことあんなに好きでいてくれる人は、優奈さんぐらいしかいないだろうし。」
さっきから、ヒガシが答えて、イツキも相槌を打つ感じだけど...。
「イツキ...
どうしたの?」
「...。」
イツキは深刻な表情で黙っている。
さっきまで、あんなに元気だったのに。
まだまだ子どもだし、心変わりって早いのかな。
「イツキは...やっぱりだめそう?」
「ううん。」
「...大丈夫よ。優奈さんはきっといいお母さんになってくれる。」
「...うん。」
私も、もう少し考えてみるべきだったかな...。
2人が早く結婚できるのはとても良いことだとは思うけど、やっぱり、こうなっちゃうよなぁ...。
なんだか、さっきとはすれ違いみたい。
私はやっと納得したのに、今度は2人が...。
このこと、お父さんと優奈さんにはあまり知られないようにした方がいいかな...。
ショック受けちゃいそうだし...。
なんとか先延ばしにする方法を考えた方が...。
そう思っていたときだった。
「心配しなくてもいいよ、姉ちゃん。
俺はイツキを連れてもう寝るから。」
「でも...。」
「イツキ、ほらいくぞ。」
「...やだ。」
「だめだぞ。
もう何度も待ってやってるんだから。」
「ここで寝る。」
「また風邪ひくからだめだ。」
「そうだよ、イツキ。
部屋で寝よう?」
「やだ...。」
イツキは駄々をこねてきかない。
でも...今はなんだか叱る気にもなれない。
「イツキ...じゃあ、姉ちゃんにお願いする?」
「...やだ。」
お願い...?
「イツキ。
これ以上駄々こねちゃ、また姉ちゃんが嫌な思いするだろ。」
「やだ。」
「んー...。
じゃあ...僕がお願いするから、ついでにどう?」
「...。」
「よし。
それでいいな。」
「ヒガシ、お願いって何...。
え!?」
ヒガシは立ち上がると、急に私にぎゅっと抱きついた。
な...なに...??
「ちょ...ヒガシ??」
「一緒に寝て。」
「...え?」
「寂しいんだ。
ちょっとだけでいいから、お願い、
お姉ちゃん。」
「....。」
こ、これって...。
私は頭の中を必死に整理する。
えっと、お願いっていうのは、元はイツキがすることになってて...。
これは、ヒガシがお兄ちゃんとして、恥ずかしがるイツキの代わりに私にお願いを...?
って、ことでいいのかな...?
「い、いいけど...。」
そう言うと、ヒガシは離れた。
「ありがとう、姉ちゃん。」
ヒガシは、素直に笑った。
あんたはよく恥ずかしげもなく...。
まあ、でも...。
なんだろう。
結果、寂しかったのかな...?
「僕たち生粋のお姉ちゃん子だからね。」
「な、何言ってんのよ...。」
「ほら。2人じゃ色々あやしいからイツキくんも間で一緒に寝てくれるってさ。」
ヒガシがイツキの肩を持ってそうふざけるけど、イツキ自体はかなり眠そうだ。
よくこんなになるまでここにいたな...。
「そうと決まれば早く寝るよ。
こっちきて。」
「はあい。」
ヒガシは半分うとうとしているイツキを抱き抱えるようにして部屋まで連れて行った。
ほんと、弟思いだな...。
結局...みんな全員子どもだよね。
なんだか私も眠くなってきたな...。
「うん。」
「もう寝るけどね。」
弟2人は何をするわけでもなく、夜遅くなのにリビングのソファに座っていた。
外では依然として雨の音が響いている。
「どうしたのよ。
眠れないの?
お父さんだってもう寝ちゃったんだよ?」
「まあ...今日はそのお父さんと優奈さんの大切な日だからね。」
「あんたたちが気にして起きてることないでしょ。」
「そうなんだけどねー。
いざ決まっちゃったら複雑な気持ちだよね。」
「え...何よ今更。
あんたたち2人が後押ししたんでしょ?」
「だからだよ。なんか責任感じちゃうんだよね。」
「責任って...。
大丈夫よ。まあ、早まった気はするけど、結局、結果は変わらないよ。」
「そうだね。
でも...。」
2人は歳に似合わない気難しい表情をする。
「今まで、姉ちゃんが母さんの代わりをしてくれたっていうのは、僕らも分かってるから。」
「え...。」
なんか、そう言われると...未だに自覚が足りなかったんだなって思う。
「姉ちゃんに早く楽になってもらいたいっていうのもあってさ。僕ら男には話せないこともあるだろうし、2人が結婚した方がいいんじゃないかと思って。」
「...若干弟のくせに余計なお世話だって思うけど、まあ、間違ってはないんじゃない?
というか、やっぱりそれでいいってことじゃない。」
「うーん。
なんかね...。今までの分、僕たち何も返せてないから。
それで急にもうお母さんやめていいですよって投げ出すのもどうなのかなって。」
「え...。」
言いたいことが分かるような分からないような...。
こっちはこっちで凄く大人っぽい難しいことを考えていそうだ。
「あんたたちは、優奈さんと家族になれること、どう思ってるの?」
「そりゃあもちろん嬉しいよ。
父さんのことあんなに好きでいてくれる人は、優奈さんぐらいしかいないだろうし。」
さっきから、ヒガシが答えて、イツキも相槌を打つ感じだけど...。
「イツキ...
どうしたの?」
「...。」
イツキは深刻な表情で黙っている。
さっきまで、あんなに元気だったのに。
まだまだ子どもだし、心変わりって早いのかな。
「イツキは...やっぱりだめそう?」
「ううん。」
「...大丈夫よ。優奈さんはきっといいお母さんになってくれる。」
「...うん。」
私も、もう少し考えてみるべきだったかな...。
2人が早く結婚できるのはとても良いことだとは思うけど、やっぱり、こうなっちゃうよなぁ...。
なんだか、さっきとはすれ違いみたい。
私はやっと納得したのに、今度は2人が...。
このこと、お父さんと優奈さんにはあまり知られないようにした方がいいかな...。
ショック受けちゃいそうだし...。
なんとか先延ばしにする方法を考えた方が...。
そう思っていたときだった。
「心配しなくてもいいよ、姉ちゃん。
俺はイツキを連れてもう寝るから。」
「でも...。」
「イツキ、ほらいくぞ。」
「...やだ。」
「だめだぞ。
もう何度も待ってやってるんだから。」
「ここで寝る。」
「また風邪ひくからだめだ。」
「そうだよ、イツキ。
部屋で寝よう?」
「やだ...。」
イツキは駄々をこねてきかない。
でも...今はなんだか叱る気にもなれない。
「イツキ...じゃあ、姉ちゃんにお願いする?」
「...やだ。」
お願い...?
「イツキ。
これ以上駄々こねちゃ、また姉ちゃんが嫌な思いするだろ。」
「やだ。」
「んー...。
じゃあ...僕がお願いするから、ついでにどう?」
「...。」
「よし。
それでいいな。」
「ヒガシ、お願いって何...。
え!?」
ヒガシは立ち上がると、急に私にぎゅっと抱きついた。
な...なに...??
「ちょ...ヒガシ??」
「一緒に寝て。」
「...え?」
「寂しいんだ。
ちょっとだけでいいから、お願い、
お姉ちゃん。」
「....。」
こ、これって...。
私は頭の中を必死に整理する。
えっと、お願いっていうのは、元はイツキがすることになってて...。
これは、ヒガシがお兄ちゃんとして、恥ずかしがるイツキの代わりに私にお願いを...?
って、ことでいいのかな...?
「い、いいけど...。」
そう言うと、ヒガシは離れた。
「ありがとう、姉ちゃん。」
ヒガシは、素直に笑った。
あんたはよく恥ずかしげもなく...。
まあ、でも...。
なんだろう。
結果、寂しかったのかな...?
「僕たち生粋のお姉ちゃん子だからね。」
「な、何言ってんのよ...。」
「ほら。2人じゃ色々あやしいからイツキくんも間で一緒に寝てくれるってさ。」
ヒガシがイツキの肩を持ってそうふざけるけど、イツキ自体はかなり眠そうだ。
よくこんなになるまでここにいたな...。
「そうと決まれば早く寝るよ。
こっちきて。」
「はあい。」
ヒガシは半分うとうとしているイツキを抱き抱えるようにして部屋まで連れて行った。
ほんと、弟思いだな...。
結局...みんな全員子どもだよね。
なんだか私も眠くなってきたな...。

