お前が好きだなんて俺はバカだな

せっかくの休日なのに、あいにくの雨。

また、雨か...。

待ち合わせは駅の近くの図書館の前。

駅前より大分静かだ。

そこに、傘をさして待っている柏木さんがいた。

服装は思ったより地味でラフな感じではある。

でも、いかにも着飾っているという感じではないから、清楚な大人の女性の魅力が詰まっていて、意外とおしゃれ。

...センスがまるでデートのときの先輩みたいな...。

柏木さんは、こちらに気づくと、礼儀正しく挨拶をした。

私たちも、出来る限りかしこまる。

イツキもヒガシもいるけど、意外と静かにしている。

というか緊張してるのかな。

そうだよね。

いきなり食事行くんだもん。

でも、お父さんは意外とそうでもないようだ。

すぐに、涼しい顔で目的の場所まで皆をエスコートしてくれる。

まあ、仕事とかでも、社会人のマナーとか、常識ってあるんだろう。

緊張して縮こまっているわけにはいかないんだろうな...。

私だって、あと数年で大人になるのに。

まだまだ差を思い知らされるのだった。