お前が好きだなんて俺はバカだな

そういえば。

いくら弟の成績が良くなったとはいえ、肝心な私は、答案用紙にバツがいっぱい。

こういうとき、なにかのせいにしたくなっちゃう。

例えば、

先輩のせいとか。

だって、ずっと先輩の暇つぶしに付き合ってたんだもの。

私は勉強とか、色々忙しいっていうのに。

「結野、テストどうだった?まさか、赤点とかとってないよな?」

ほら、またきた。

「赤点は取ってないです。」

「へー。赤点はってことは、良くはなかったんだな。」

「そーです。先輩の足元にも及びませんよーだ...。」

「...、なんか、めっちゃ落ち込んでんな。
俺、テストで90以下取ったことないから分かんないけど。」

「自慢ですか。」

「自慢するまでのことでもない。」

「...。」

私は先輩を睨んだ。

「元はといえば、先輩が...。」

「ん?俺、なんかしたっけ?」

「先輩の暇つぶしに付き合ってたから、ろくに勉強できなかったんですーっ!!」

「そうか。それは大変だったな。」

なんだこの他人事みたいな雰囲気。

「そうです、先輩。せっかく暇つぶししたいんなら、私に勉強教えてくださいよ。」

「別にいいけど。」

「言いましたね。約束ですよ。」

「じゃあ、その前に、結野のテストの品評会でもするか。」

「え!?嫌ですよ。そんなの。」

「そうしないとどこができないのか分かんないだろ。テストは一喜一憂の道具じゃなくて、復習をするための便利アイテムなんだから。」

「先輩にしては珍しくまともなこと言ってますけど、私、言っちゃえばほとんどできてないですからね。それに、私だって、最後まで問題と戦ったんですから、馬鹿にするのはやめてください。」

「はいはい。分かりましたよ、お嬢様。」

言い方...。