「朝陽ちゃん、もう少しだけ待っててほしい。
必ずまたキミのもとに帰ってくる。大地のかわりを求めるなら俺が兄になるよ。
恋人を求めるなら俺が、恋人になる。
だからもう少しだけ待っていてくれ。
ちゃんと向こうでプロの料理人になって帰国したら自分の店をだす。
店名は決まってる。

朝陽ちゃん、"Chaoyang " 朝陽だよ」

はっきりと思い出された記憶に、気がつけばはらはらと私の両目から涙がこぼれ落ちていた。