「アムール様。今度こそ……」
レーツェルは震える手をそっと、俺の頬に押しあてると言う。
「二人は……幸せになれますよね?」
「……っ」
レーツェルは俺なんかよりもずっと、二人の幸せを願ってきた。
毎朝早く起きては、神に祈りを捧げながら二人の幸せを祈っている。
俺はレーツェルと違い、二人が共にどんな風に暮らしていたのかを知らない。
前にブラッドから軽く話を聞いた事はある。
しかしこの目で見ることは出来なかった。
だから俺は二人が幸せに歩んでいく未来をこの目で見てみたいんだ。
レーツェルと共にずっと……。
「ああ……幸せになれるさ。……いや、必ず幸せにさせて見せる!」
ブラッド。
お前は本当に凄い奴だと思う。
心から愛した人のために生き続けて、誰からも救済されることは求めず後悔して生き続ける事を望み、己を決して許さないお前は誰よりも強い存在で、誰も敵わない存在だ。
だから自分がこれからやろうとする事に一切迷うな。
お前がやろうとしている事は、絶対に正しい事とは言えないのかもしれない。
しかしそれでも俺たちはお前の味方なんだ。
「もう開放されるべきなんだよ。ブラッドも……そしてオフィーリアも」
こんな悲しく辛い運命から、二人を少しでも早く解き放つ事が出来ればどれだけ幸せだろう。
もう二人は十分苦しんだ。
もう何度も涙を流し続けた。
もう……良いだろう? トト……エア!
レーツェルは震える手をそっと、俺の頬に押しあてると言う。
「二人は……幸せになれますよね?」
「……っ」
レーツェルは俺なんかよりもずっと、二人の幸せを願ってきた。
毎朝早く起きては、神に祈りを捧げながら二人の幸せを祈っている。
俺はレーツェルと違い、二人が共にどんな風に暮らしていたのかを知らない。
前にブラッドから軽く話を聞いた事はある。
しかしこの目で見ることは出来なかった。
だから俺は二人が幸せに歩んでいく未来をこの目で見てみたいんだ。
レーツェルと共にずっと……。
「ああ……幸せになれるさ。……いや、必ず幸せにさせて見せる!」
ブラッド。
お前は本当に凄い奴だと思う。
心から愛した人のために生き続けて、誰からも救済されることは求めず後悔して生き続ける事を望み、己を決して許さないお前は誰よりも強い存在で、誰も敵わない存在だ。
だから自分がこれからやろうとする事に一切迷うな。
お前がやろうとしている事は、絶対に正しい事とは言えないのかもしれない。
しかしそれでも俺たちはお前の味方なんだ。
「もう開放されるべきなんだよ。ブラッドも……そしてオフィーリアも」
こんな悲しく辛い運命から、二人を少しでも早く解き放つ事が出来ればどれだけ幸せだろう。
もう二人は十分苦しんだ。
もう何度も涙を流し続けた。
もう……良いだろう? トト……エア!



