「水の槍(ウォーターランス)!」
「雷の息吹(サンダーフィアート)!」
互いの強い魔力がぶつかり合い、小さな爆発が俺たちを襲う。
セイレーンは爆発の煙に紛れると、俺との距離を縮めるため走り出す。
こちらにセイレーンの魔力が近づいて来ている事に気づいた俺は、煙の中で右目に巻いている包帯を取り、ゆっくりと右目を見開いた。
血色のように真っ赤に染まる紅い瞳に、魔力を注いでセイレーンの居る正確な位置を探るため、あちこちに目を配っていた時、背後にその存在を感じ取った。
「ふふ……これで、終わりですわよ!」
セイレーンは大きくマールを振りかぶると、水色に光輝く刀身を俺の頭上目掛けて振り下ろす。
「ふっ……」
しかし俺は振り返る事なく軽く笑みを浮かべながら、マールの刀身を人差し指と中指の二本を使って挟み止めた。
「なっ!」
さすがのセイレーンでも、俺の行動に目を見張っていた。
まあ誰だって、魔剣の刀身をたった二本の指を使って、止められるなんて思わないだろう。
俺はその隙きにアムールの柄頭を、セイレーンのお腹へと強く打ち込む。
「かはっ!」
セイレーンの重心が後ろに移動し、彼女の体がそのまま後ろへと倒れ込んで行くのを見届けながら、俺は右手をかざす。
「水の輪(ウォーターリング)」
俺は水の輪を使って、彼女の体を水の中に閉じ込めた。
そして更にアムールの切先を向ける。
「覚悟は出来ているんだよな? セイレーン」
右目を碧眼の瞳へと変化させ、アムールに魔力を注ぐ。
すると真っ赤な刀身が真っ青な輝きを放つと、アムールの刀身は青白い炎をまとった。
その光景を見ていたセイレーンも流石にまずいと思ったのか、苦笑しながら頬に汗を伝らせている。
「雷の息吹(サンダーフィアート)!」
互いの強い魔力がぶつかり合い、小さな爆発が俺たちを襲う。
セイレーンは爆発の煙に紛れると、俺との距離を縮めるため走り出す。
こちらにセイレーンの魔力が近づいて来ている事に気づいた俺は、煙の中で右目に巻いている包帯を取り、ゆっくりと右目を見開いた。
血色のように真っ赤に染まる紅い瞳に、魔力を注いでセイレーンの居る正確な位置を探るため、あちこちに目を配っていた時、背後にその存在を感じ取った。
「ふふ……これで、終わりですわよ!」
セイレーンは大きくマールを振りかぶると、水色に光輝く刀身を俺の頭上目掛けて振り下ろす。
「ふっ……」
しかし俺は振り返る事なく軽く笑みを浮かべながら、マールの刀身を人差し指と中指の二本を使って挟み止めた。
「なっ!」
さすがのセイレーンでも、俺の行動に目を見張っていた。
まあ誰だって、魔剣の刀身をたった二本の指を使って、止められるなんて思わないだろう。
俺はその隙きにアムールの柄頭を、セイレーンのお腹へと強く打ち込む。
「かはっ!」
セイレーンの重心が後ろに移動し、彼女の体がそのまま後ろへと倒れ込んで行くのを見届けながら、俺は右手をかざす。
「水の輪(ウォーターリング)」
俺は水の輪を使って、彼女の体を水の中に閉じ込めた。
そして更にアムールの切先を向ける。
「覚悟は出来ているんだよな? セイレーン」
右目を碧眼の瞳へと変化させ、アムールに魔力を注ぐ。
すると真っ赤な刀身が真っ青な輝きを放つと、アムールの刀身は青白い炎をまとった。
その光景を見ていたセイレーンも流石にまずいと思ったのか、苦笑しながら頬に汗を伝らせている。



