「どうして星の涙がその名で呼ばれていると思いますか?」
「それは……?」
「星の涙は元々、エア様の涙から生まれた存在なのですよ。彼女の人を思って流れた涙によって、内に秘めていた力が覚醒し、その力をエア様自身でコントロールさせるために、トト様は雫の実験を含めて星の涙を作り出したのですよ」
正直、エルさんの話に私の体は鳥肌が立った。
エアの内に眠っていた力が形となった存在が星の涙で、それを形とした者がトト本人だった。しかも彼は雫を作ると言う実験を含めてそれを行った。
成功するかも分からなかったその行いは無事成功し、この世に星の涙と雫は出来上がった。
たった一人の人間がその全てを無事に終えたことに、凄いと思いながらも少し怖いと私は思ったのだ。
ブラッドさんは【二人は人間だ】と言っていたけど、私にはそうは思えなかった。
それにエルさんは、【二人は星の願いによって生まれた子供】と言っていた。だから余計に二人を人間だと思えなかったのかもしれない。
「エア様は星の涙を使ってこの世界を作りました。本来なら、星の涙はこの世界を作ったと同時に、消滅するはずの物だったのですよ。しかしブラッドは言っていました。星の涙はエア様の最後の願いを叶えるためにこの世に存在し、そしてその願いを叶えて消滅してしまったと」
「……」
私はエルさんの言葉に、あの時のブラッドさんの姿を思い出した。
星の涙について話してくれていたブラッドさんは、とても苦しく辛そうだった。
星の涙という、恋人だった亡きオフィーリアさんの中に存在していたそれは、微力ながらに彼女の魔力を吸収していた。
「それは……?」
「星の涙は元々、エア様の涙から生まれた存在なのですよ。彼女の人を思って流れた涙によって、内に秘めていた力が覚醒し、その力をエア様自身でコントロールさせるために、トト様は雫の実験を含めて星の涙を作り出したのですよ」
正直、エルさんの話に私の体は鳥肌が立った。
エアの内に眠っていた力が形となった存在が星の涙で、それを形とした者がトト本人だった。しかも彼は雫を作ると言う実験を含めてそれを行った。
成功するかも分からなかったその行いは無事成功し、この世に星の涙と雫は出来上がった。
たった一人の人間がその全てを無事に終えたことに、凄いと思いながらも少し怖いと私は思ったのだ。
ブラッドさんは【二人は人間だ】と言っていたけど、私にはそうは思えなかった。
それにエルさんは、【二人は星の願いによって生まれた子供】と言っていた。だから余計に二人を人間だと思えなかったのかもしれない。
「エア様は星の涙を使ってこの世界を作りました。本来なら、星の涙はこの世界を作ったと同時に、消滅するはずの物だったのですよ。しかしブラッドは言っていました。星の涙はエア様の最後の願いを叶えるためにこの世に存在し、そしてその願いを叶えて消滅してしまったと」
「……」
私はエルさんの言葉に、あの時のブラッドさんの姿を思い出した。
星の涙について話してくれていたブラッドさんは、とても苦しく辛そうだった。
星の涙という、恋人だった亡きオフィーリアさんの中に存在していたそれは、微力ながらに彼女の魔力を吸収していた。



