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「良かったね、マーガレットさんへのプレゼント決まって」
「ああ、ソフィアたちのおかげだ」
そう言ってアレスは、丁寧に包装された包を見下ろしながら嬉しそうに笑った。
とりあえず無事にマーガレットさんへのプレゼントが買えてよかった。
そう思いながらアレスの隣を歩きながら前を向いた時、ふと見知った姿が目に入ってきた。
「ねえ、アレス。あれブラッドさんじゃない?」
「えっ?」
私の言葉にアレスは首を小さく傾げる。そして私がじっと見ている先へ視線を送ると、小さく声を上げた。
「あっ! ほんとだ」
ブラッドさんはジュエリーショップの前で一人、ショーケースの中を見つめていた。
ショーケースの中で光り輝いている色とりどりの宝石たちに目を配りながら、どれにするか悩んでいるようにも見えた。
そんな彼の姿を道行く女性のほとんどは、頬を赤くしながら視線を送っていた。
その中には声を掛けようかと迷っている人も見られた。
「何か探しものかな?」
「さあ? でもあの人、今お金なかったはずだけど?」
アレスとそんな事を話していると、ブラッドさんは何にするのか決めたのか、すごく嬉しそうにしながらお店の中へと入って行った。
「気になるなら追いかけてみたら?」
テトのその言葉に私とアレスは顔を見合わせる。そして――
「いや、やめとくよ」
アレスの言葉に私も小さく頷く。
「ブラッドさんだってせっかくの休日なんだし、やりたいことだってあるんだよ」
アレスの言う通りだ。
ブラッドさんはこれまで、魔剣と守護者たちを集めるために世界を旅して回っていたんだし、きっとちゃんとした休みだってなかったと思う。
「良かったね、マーガレットさんへのプレゼント決まって」
「ああ、ソフィアたちのおかげだ」
そう言ってアレスは、丁寧に包装された包を見下ろしながら嬉しそうに笑った。
とりあえず無事にマーガレットさんへのプレゼントが買えてよかった。
そう思いながらアレスの隣を歩きながら前を向いた時、ふと見知った姿が目に入ってきた。
「ねえ、アレス。あれブラッドさんじゃない?」
「えっ?」
私の言葉にアレスは首を小さく傾げる。そして私がじっと見ている先へ視線を送ると、小さく声を上げた。
「あっ! ほんとだ」
ブラッドさんはジュエリーショップの前で一人、ショーケースの中を見つめていた。
ショーケースの中で光り輝いている色とりどりの宝石たちに目を配りながら、どれにするか悩んでいるようにも見えた。
そんな彼の姿を道行く女性のほとんどは、頬を赤くしながら視線を送っていた。
その中には声を掛けようかと迷っている人も見られた。
「何か探しものかな?」
「さあ? でもあの人、今お金なかったはずだけど?」
アレスとそんな事を話していると、ブラッドさんは何にするのか決めたのか、すごく嬉しそうにしながらお店の中へと入って行った。
「気になるなら追いかけてみたら?」
テトのその言葉に私とアレスは顔を見合わせる。そして――
「いや、やめとくよ」
アレスの言葉に私も小さく頷く。
「ブラッドさんだってせっかくの休日なんだし、やりたいことだってあるんだよ」
アレスの言う通りだ。
ブラッドさんはこれまで、魔剣と守護者たちを集めるために世界を旅して回っていたんだし、きっとちゃんとした休みだってなかったと思う。



