白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集


 一颯の心の中はお見通しですよ!と
 言わんばかりに
 ニヤニヤしている十環先輩。


「一颯はさ、七星(ななせ)くんに
 嫉妬しちゃうんだよね?」


 なぜ?

 七星くん??



 だって七星くんのことは
 もうなんとも思っていないし。


 私が大好きなのは、いっくんだし。


「十環、余計な事言うなよな。
 七星に嫉妬なんて、してないし」


「りっちゃんに
 思い出して欲しくないことでも
 あるのかな?」


「だから
 そんなんじゃないって言ってるだろ」


「一颯先輩も、十環先輩も。
 早く六花の家に行きますよ。
 無駄に回し蹴りしたら
 お腹すいちゃったから」


「桃ちゃん、
 スカート履いてるときは
 回し蹴り禁止ね」


「大丈夫ですよ。十環先輩。
 スカートの下に 
 スパッツを履いてますから」


「そういう問題じゃないの。
 スパッツを履いてるってわかっていても
 なんかドキッとしちゃうから」