白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集



 ひょえ?


 あ……朝まで……
 抱きしめる??


 そんなことされたら……
 ドキドキしすぎて
 私の心臓が壊れちゃうよ。


 でも……


 いっくんの甘い温もりに包まれながら
 眠りについたら……
 きっと、幸せなんだろうな……


 ひゃ!!
 何考えてるんだ!! 私!!


 そんなのダメダメ!!

 悪魔モードのいっくんに
 何されるかわからないから!!

 
「そんなの、ご褒美じゃないもん」


「は? 
 嬉しくないのかよ」


「嬉しくない……わけじゃ……ないけど……」


「ま、六花が嫌がっても。
 俺が無理やり抱きしめるけどな」


 私も、いっくんのことしか
 目に入らなくなっていたらしい。


 気づくと
 お姉さま方の姿はなくなっていた。


 桃ちゃんは
 恥ずかしそうに十環先輩と手をつないで
 笑いあっている。


 私は桃ちゃんのところに駆けよった。