白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集




 二人とも、忘れていませんか?


 ここには私もいっくんも
 お姉さま方もいますよ。


 あんなに桃ちゃんに吠えていた
 お姉さま方も。

 恋愛映画のワンシーンを
 見ているみたいに
 うっとりした表情を浮かべて
 二人をみている。


 その時、私の右手が
 いきなり温かいもので包まれた。


 びっくりして横を見ると
 いっくんが微笑んでいる。