白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集


「ごめんね、みんな。
 俺たちのお姫様
 いじめないでくれる? 
 ね、桃ちゃん。」


「と……十環先輩?」


「いっくんも……
 なんで高校に?」


「恋都さんに言われたから……
 姫にだけ戦わせちゃダメだって……」 


 姫って……
 私たちのこと?


 いっくん達の登場にビックリしすぎて
 固まっていると、
 十環先輩が桃ちゃんに駆け寄った。


「桃ちゃん、着てくれたの?
 俺のベスト」


「だって着ないと
 十環先輩からのご褒美が
 もらえないから……」


「嬉しいよ。
 ペアリングだけじゃなくて
 俺の子供の頃のアルバムもつけてあげる」


 十環先輩は王子様スマイルを
 桃ちゃんに向けると
 お姉さま方に見せびらかすように
 桃ちゃんの手を繋いだ。