小百合の部屋の前。 なんか すっげー緊張してきた。 十環と桃からもらった ゲームソフトを胸に当て 猛スピードで駆けている心臓を 落ち着かせる。 勇気を出して ようやくドアをノックした。 「小百合……俺だけど……」 全く反応なし。 もう一度ノックをしても 何の返事もない。 俺はゆっくりと 小百合の部屋のドアを開けた。