私達の物語、タイトルはわかりません。だってまだ終わって無いから。

食堂と言っても出てくるものは一流シェフが作ったものばかり、さすが華木学園だ。


かくゆう私は、手作り弁当。


「恭夏は何にするの〜?」


「私はいいや、お弁当あるから」


「わかった!じゃあ私は、オムライスにしようかな!」


「オムライス好きなの?」


「うん!だーい好き!」


「へぇ〜」


しばらくすると料理が出てきた。


「…瑠姫ちゃん、それすごいね」


「ん?なにが?」


「そのオムライス」


「そう?普通じゃない?」


なるほど、これが"普通"なのか。


そのオムライスは、テレビで紹介されているような、卵がトロトロでとても美味しそうだった。


「いいね、美味しそう」


いけない、いけない。


思わず表情に出そうだった。


愛想笑いだよ、恭夏。


しっかりしろ。


私達は席に着いた。


「恭夏!お弁当見せてよ!」


「いいけど…そんな豪華なものじゃないよ」


「いいからいいから!」


そう言われたので仕方なくお弁当をみせた。


「すごい!美味しそう!」


そのオムライスを食べながらだと嫌味にしか聞こえないけどね。


少しムカついた。


私って心狭いな…。


「そのオムライスの方がおいしそうだよ」


「いいなぁ、お弁当!」


無視かい。


「恭夏のお母さんは、料理が上手いんだね。」





笑わせないでよ、あの女が私の為に料理?




ありえない。




そもそも、あんな女が作った料理なんて食べたくない。




気持ち悪い。




「…か!恭夏!」


「あ、ごめん。ボーッとしちゃった。」


いけない、感情を表に出さないようにするんだ。


「なんだっけ?」


「だーかーらー、恭夏のお母さんは料理が上手いんだねって話。」


ああ、まだ終わってなかったのね、その話。


「お弁当なら、私が作ってるよ」


「ええ!?そうなの!?」


「うん、私、一人暮らしだし」


「…恭夏ってどんだけ完璧なの」


「料理作れる位で大袈裟だよ。」


瑠姫ちゃんが
「(ボソッ)眉目秀麗ってこのことかな…」
なんて呟いていたことに恭夏は気づかなかった。