……っは!
いけないいけない、思わずぼーっとしてしまっていた。
「ご、ごめんなさい。聞いてなかった……もう一度はなしてくれませんか」
さすがに話をガン無視してしまうの申し訳なかった。
「うん、いいよ!あのね、この前いったゲーセンがさぁ!あんまりにも……」
だけどその話が私の頭の中に入ってくることは無かった。
なぜなら私は目の前を通った人に目が釘付けになってしまったから。
あ……れ?
こ、この人っ……まさか!!!
どうみてもその顔には見覚えがあった。
ただ通り過ぎただけだった。
だけど私の全身には一瞬にして鳥肌がたった。

