元最強女総長は甘くない。





これ以上暴走族なんて存在と関わるのは真っ平御免だ。




なんだかこの暴走族、変だし。




嫌な予感がする。




私の本能がこれ以上居ちゃダメだって言ってる気がする。




私はどうも暴走族に入っている時からよく感が当たって危機を察知してきた。




これを野生の勘というのだろうか?




……とにかく。




「ね、ねぇ…鈴菜?そろそろ帰らない?」




「えー?もう?」




「もう?って……日沈みかけてるよ?」




鈴菜はまだここにいたい様子。




……どうしよう。




先に帰る…?




いや、そんなこと出来ない。




こんなところに鈴菜一人を置いていく訳には……。