そんなことをコソコソ話していると。
「……みんな揃ってるみたいだね。でも久しぶりだし、ちょっとメンバー紹介でもしておく?」
黒髪の男の隣にいた少し綺麗めな顔をした中性的な男(?)が黒髪の男に問いかける。
「……あぁ、勝手にしろ」
やっぱり、少し違う。
なんだかあの男が喋った途端に空気が少し重くなった気がする。
「ちょっとー!もう俺らしちゃったじゃん!先言っといてよー!そういうのは」
さっきの元気そうな男が軽く拗ねる。
ほんと…子供みたい。
「あぁ、ごめん。じゃあ軽く紹介するだけだから」
なんだかその人は不思議なくらいとても優雅に見えた。

