今はまだ悔しさや苦しさでいっぱいだろうけど、それだけでは前に進めない。
ぴちゃん、と丁度点滴の最後の雫が落ちた。
「さ、帰って。」
私は一色のそばによるとさっと針を抜いて絆創膏をつけた。
「あ……ありが…」
「お礼はいいので、気をつけて帰ってください。それじゃ。」
千歳さんがお礼を言いそうになったのを遮って5人を家から追い出す。
はぁ、災難すぎる一日だったな。
やっと一息つけたと思っているとリビングで電話がなった。
あ、もうこんな時間か。
家にかけてくるのはあの人しかいない。
急いで受話器をとる。
「はい…」

