「そんな状態で帰りに行き倒れされても困る。それに、送ってもらってたしついで」
私の言葉に5人はぽかんとした。
「え…いや、いいの?」
千歳さんは動揺が隠せない様子だ。
「絶対人とか入れたくないタイプだよね…?」
あーもうほんとこの人ってどんだけ鋭いの。
「それで帰られたら私も迷惑だから…」
私はそう言って家の方向に歩いた。
5人は驚きながらも黙ってついてきた。
家に着いてカギを開ける。
「あ、ちょっとまって」
5人を玄関先で待たせて、急いでリビングに入った。
私は元暴走族のみんなとの写真やコレクターその他もろもろの物を隠した。
これだけはバレてはだめ。

