「えっ、全然大丈夫!もう私の家すぐそこだから!!むしろいいのこんな状況で帰っちゃって…。」
いや、逆にいいの?
「ごめん、助かる。またあしたね、鈴菜!」
「うん、紗良また明日!紅狼のみなさんも…気をつけて。」
鈴菜は少し申し訳なさそうに家に帰っていった。
ほんとなんていい子なの。
「じゃあ俺らも悪いけど……」
「私の家に来て」
「「「「「え?」」」」」
水澄さんの言葉を遮った。
私の家に来させるのは本当は嫌だけど。
だけど私の家なら手当が十分すぎるくらいできる。
なぜなら元暴走族だったから、手当用品が大量においてあるんだ。

