喧嘩の弱い人なんて1人たりといない。
そんな人は入ることすら出来ない。
強さの規模が違うんだ。
「く、そ…俺も久しぶりに胸糞悪いわ」
チャラ男は悔しさからか、痛さからか顔を歪ませている。
一人で踏ん張って立とうとするが、よろめいて水澄さんに寄りかかる。
一色は静かに立ち上がっていた。
いや思った以上にボロボロね……。
今回のことは多分私が原因でこんなことになってるから申し訳ない。
けどそれを言う訳にはいかないから黙っておく。
私は横になっている鈴菜に駆け寄る。
「鈴菜っ…鈴菜!起きて!!!」
メニュー