さて、とりあえずどうしようか。
このままみんなをほっていくわけにはいかない。
けど…今起きられたら私がこいつを倒したってバレるよね?
一般人の私がこんな奴を倒してたら完全に怪しい。
そう思ってとりあえず男を少し離れた見えない場所へ動かした。
んーと、まず誰を起こそう。
「起きて。ねぇ」
薬で眠ってしまった総長と千歳さんを揺すり起こす。
「千歳さーん、水澄さーん!起きてくださいっ」
ずっと揺さぶっていると。
「ん…うーん…」
「あっ!水澄さんっ!!起きてください!大丈夫ですかっ!?」
体をだるそうに起こす総長。
「…な、にがあった?」

