一色さんもみんなが一斉に倒れて少しばかり動揺したんだろう。
「あれぇ、残っちゃったね。お嬢さん。てかさ、ずっと思ってた。なんだか似てるね」
その瞬間ドクリと心臓が音を立てた。
「サラ、に」
「っ……!!」
息が詰まる。
なんて反応したらいいのか分からなくなった。
「え、図星……?」
私は頷くことも首を振ることも出来なかった。
「まじ?…マジならついてきてよ。ずっと探してんだよ俺らのやつらは」
やっぱりそうなんだ。
最近歩き回っている野蛮なヤツらってみんなのことだったんだね。
「な、んで今更…探したりするの」

