元最強女総長は甘くない。





鈴菜…なんていい子なんだろう。




そして、なんで私はこんないい子も信じられないんだろう。




恥ずかしいくらい黒く汚い心だ。




どれだけ過去を隠そうともその影は消えてくれない。




昔の自分だって実際に存在した自分だ。




完全に切り離して生きていくなんてことは不可能なんだ。




わかってる、そんなことは私が1番わかってる。




だけど。




私にとっては地雷でしかない昔の私。





次会ったら発作が出そうな勢いだもん。




しばらくは迂闊に出回るのは控えよう。




それとなるべく人との関わりも減らそう。




紅狼の人なんてもってのほか。