「そう…心配させて悪かったですね」
できるだけ話さずに済むように会話を広げようとしない。
「まぁ無事で何よりだ。それで、紅狼には入ってくれるのか?」
はぁあああ!?!?
なにがそれで、だ!
こっちの状況も知らずに何を言うのかと思えば!!
脳みそがないのかな?だからそんな言動出来るのかな?
「私のこと何も知らないくせに……」
あっ。
つい、気づいたら口からそんな言葉が出てしまっていた。
「え?」
紅狼のメンバーが揃って驚いた顔をする。
はぁ、言っちゃったものは仕方ない。
「私、全然あなたたちのこと知っても仲間になりたいと思えません。なので入らないです!以上!」

