1%の神才

「さーてさて、次はドイツかー。」



死神はそういうと右耳につけていたピアスを取り口に近づけ、話し出した。



「先輩せんぱーい。フィンランド終わったのでドイツに移動しますね。」



すると左耳のピアスから声が聞こえてきた。



『意外と早かったな。さらにこんな短期間でソ連人が減らすことができるとはな。いやはや、天才とは恐ろしな。どっちが死神か変わったもんじゃないよ。』




「先輩は日本にいるんですよね?」



『ああ、私は舩坂弘のところな。そういえばお前の同僚が担当ドイツに行く予定らしいぞ。』




「まじすか。なんてやつに憑く予定なんですか?あいつ。」




『確かエーリヒ・ハルトマンとか言ったかな。』



「へぇ、予定数は?」



『だいたい三百かな。』




「多くないですか!?戦闘機は5機落とせばエースなんですよ!わかってのかあいつは!馬鹿なのか!?」




『うるせぇうるせぇ。お前のフィンランドの七百人だって十分多すぎるだろうが馬鹿。』




「ああ、そうか。まあ俺が今から憑くやつの次は戦闘機じゃなくて急降下爆撃機なので九機くらいにしておきましょうかね。」



『戦闘機でもないのにエースって……』




「戦車は500くらいですかねー。」




『さすがの私もソ連に同情。』




「じゃ、そろそろ行くんで失礼します。」




そう言って死神はピアスを元の位置に戻し、どこからか紙を数枚取り出した。




「ハンス・ウルリッヒ・ルーデル。百倍の倍率で空軍学校に一発合格。超高度にも耐えうる体質。才能についても申し分ない。」




死神は楽しそうに笑いながら紙をしまい、愛用の鎌を背負ってドイツへ向かって歩いていった。