泡沫の記憶


「朱夏、いたみたい」



「ウソ!
じゃあ、さっき、声聞こえたかな…」



聞こえたかもね…


昨日の夜はたぶん
隣の部屋に朱夏がいると思うと
彼女を抱けなかった


さっきも
いるのわかってたら
してなかったと思う



「朱夏ちゃんも一緒に行くかな?」



「行かないって」



強く言ってしまった


ごめん