泡沫の記憶


サッカー部に行ってみると
咲田の姿があった



「咲田!」



瀬倉が先に声を掛けた



咲田が気付いて手を振った



本当に普通なんだ



あれからオレはふたりを見ると
そぉ思ってしまう



ジャージを腕まくりする咲田がかわいかった

大きめのジャージ

白くて細い腕



なんだろう…


あの日から

どんどん咲田のことを意識してる



かわいいと思ってしまう

特別に見てしまう



きっと前から好きだった

咲田のこと



それに気付いたのは

咲田が瀬倉に告白した

あの日だった