「ここって………日本、ですよね…??」



「うん、そうだね。日本だと思うよ?」



「………ですよね」



目の前にそびえ立つのはお城……ではなく、大きな大きなお家。



自分の家のサイズと比べても、何倍大きいのかよく分からない。



今日は詩音先輩のお家に遊びに来ているのですが……。



「本当にここに住んでるんですか…?」



「うん。僕の家だからね」



…やっぱり詩音先輩とは、住む世界が違うのかもしれません。



この前私の家に詩音先輩が来たとき、何気なく



「詩音先輩のお家って広そうですよね…」



なんて言ってみた。