「芙羽梨がお題で困ったら、必ず僕のところに来て。迷惑だとか思わないし、むしろ来て欲しい。だから、安心して行っておいで」 我が子を送り出すみたいに、最後には頭をぽんと置いて抱きしめてくれて。 その言葉だけで元気が出てきた。 だから、一生懸命自分にできる精一杯をしよう。 決意が固まったところで、1走目の人がピストルの音とともに走り出した。 ルールはいたってシンプル。