「結愛ちゃん!!」 名前を呼ばれた瞬間、温かい何か包まれた。 「ゆ…が…」 声が掠れて、上手く名前が呼べない。 目が閉じていって、上手く顔が見れない。 「み…んな……」 ただ一つ、記憶を失う最中感じた。 「泣かないで…」 私を抱きしめる人の、涙を。