「ん…」 目が覚めると、暖かいのにも慣れた。 「結雅、くるしい。」 揺さぶっても全く起きる気配がない。 …付き合う前の結雅は常に起きてて、寝顔なんてあんまり見ないくらいだったのに。 “安心してるんだよ”なんて蒼空は言うけど…。 「おはようございます。」 こうしてお母さんの前で手を合わせてくれたり、私が梓さんのお墓に手を合わせに行ったり。 お互いにお互いの大切な人を大切にしてる。 そんな関係が、私たち。