自分だけ…?それって、もしかして… 「梓ちゃんのこと。」 ひどく、胸を締め付けられた。そんな気がした。 「亡くなった彼女を置いていっていいものか、自分だけ進んでもいいのかって。」 最愛の人は時間が止まって、自分は進んでいく… その辛さは私にもわかる。 生きていくことへの、後ろめたさも何もかも。