冷酷姫に溺れて。


「理紗さんと契約したらどうだ?」

は?

「そんなこと出来ねぇよ。第一、父さんは母さんと契約してねぇじゃん」




契約。

それは吸血鬼が血を吸う上で必要なこと。

一生あなたに血を与えます、という印にもなる契約をすることで、一人の吸血鬼にしか血を与えられなくなる。




「霜月さんへの負担が大きいから嫌だ」

それに契約の半数以上は愛があってこそだし。

俺にあっても霜月さんにはないから。

「理紗さんがいいと言ってもか?」

「まさか……!」

「理紗さんには了承を得ている。だから、千影。後はお前次第だ」

んなこと言われても…。

「俺は…契約したいよ。
すげぇ旨い血でこれなら一生吸えるって思ったんだ」

「そうか…。一度、二人で話してみろ。それで決めればいい」

父さんは母さんと共にリビングを出ていった。