冷酷姫に溺れて。



「へぇ!理紗ちゃんって雪女なんだ」

「はい。まだまだ一族の中では未熟なんですが…」

「そうなんだ!理紗ちゃんならきっと立派な雪女になれるよ!」

なんだ、これ。



一家の団らんに霜月さんがいるこの異様さ。

本来なら帰るとはずだった。

咲奈が霜月さんを招き入れたら、母さんと父さんが寄ってきて、霜月さんに色んなことを聞いていた。

霜月さんは笑顔で全部答えてた。

本当に申し訳ない。

てか、なんで今日に限って父さんがいるんだよ。



「おい、千影。今日は一段と顔色がいいじゃないか。どうしたんだ?」

「貧血で倒れたんだけど、霜月さんが血を吸わせてくれて元気になった」

「……血の相性はよかったのか?」

「ああ。俺の身体に合ってたよ」

「…そうか」

父さんは黙り込んだ。

どうしたんだ?