冷酷姫に溺れて。


「私に出来ることはこれぐらいしかないから。そうだ!私が家まで送るよ。一人だと危ないし」

なんで好きな子に心配されてんだ。

挙げ句の果てに送ってくって言われて。

カッコ悪いにも程がある。

「いいよ。霜月さんに迷惑かけたし」

「私が送ってきたいからいいの!それに迷惑は、私がかけてる方だもん」

違うよ。

俺は霜月さんが好きだから、役に立とうとしてるだけだよ。

所詮、俺は下心だらけの奴だし。

少しぐらいは役に立ててるといいけどな。



「ありがとう。血まで分けてくれて」

「いえいえ。またね」

「あ!理紗ちゃんだ!!」

咲奈と桜大が歩いてきた。

二人で下校してるのかよ。

「こんばんわ。お兄さんの彼女ですか?」

「いやいや!俺たちはそんな関係じゃないよな!」

「う、うんっ」

二人であたふたしてしまった。

「お兄ちゃんがヘタレだから、こんなんなんだ」

ヘタレって言うな!!

「入井くんはカッコいいよ」

「え!」

咲奈と桜大はニヤニヤしている。

「お前ら二人、どっか行けよっ」

「邪魔物は消えまーす」

桜大は帰っていった。

「理紗ちゃん、うちに寄ってきなよ!」

「え、いいよ。迷惑だし」

「迷惑なわけないじゃん!むしろ大歓迎だよ!」

おいっ!

話を勝手に進めるな!!