冷酷姫に溺れて。




「理紗は悪い子だね。
僕を捨てて新しい男に乗り換えるなんて」

先輩に呼び出されたかと思えば、いきなりそう言われた。

「捨てたのは先輩の方です。
それに入井くんとは付き合ってません」

「二人で夜を過ごしたんだろ?
理紗、君にはガッカリだよ」

「一体、先輩にとって私は何なんですか?」

先輩は私に近づき、壁に追い込んできた。

壁に手をついて、顔を近づけてくる。

「…理紗は僕の可愛いお人形だよ」

すごく怖かった。

私は女として遊ばれてたんじゃない。

先輩の都合のいい『人形』として遊ばれてたんだ。

「さあ、僕に聞かせてよ。君の声を」

強引にキスをする。

そして口に舌を入れ、絡ませてきた。

「……ん、ぁ、ふっ」

「それだけじゃ足りないなぁ」

スカートの中に手を突っ込んできた。

「や、やめてっ!」

「うるさい声はいらないよ」

強引な口づけは止まることを知らず、先輩の手はどんどん上に上がってくる。

「やめ、て……」

怖くて怖くて、涙が出てきた。

こんな人に触ってほしくない。

「そうだなー?先輩、やめてって可愛く言ってくれたら止めてあげてもいいよ」

「……先輩、やめて」

「んー、まあ合格。
今日はこれぐらいにしてあげるよ。また呼ぶからすぐ来なよ。来なかったら精神的に追い詰めてやるからさ。
僕の可愛い理紗ちゃん」


先輩が行ったあと、私は崩れ落ちた。

怖かった。

涙が出てきて、止まらない。

私、間違えてた。