冷酷姫に溺れて。

「やっと笑ってくれた」

え?

「霜月さん、いつもつまらなさそうだったじゃん。
俺は、霜月さんに笑って欲しい。
だって、笑ってた方が人生楽しいじゃん」

入井くんって、何か。

すごく、輝いてる。

純粋でまっすぐで、私もこんな風になりたい。

「…私、入井くんみたいな人になりたい」

「え?」

私、口に出してた?

「ううん。なんでもないっ」

というか、私。

普通に人と話せてる……。

「入井くん!ありがとう!」

「え、え?」

「私、入井くんに会えてよかった」

入井くんはうつむいてしまった。

こんなこと言っちゃダメだったかな?

「霜月さんは会長と付き合ってるんだよね」

なんで知ってるの?

私が不思議そうな顔をすると、入井くんはあたふたした。

「ごめん、会長から聞いて」

先輩に?

「それで今日の会長たち見て、泣いたの?」

「……うん」

「ごめん!俺、デリカシーなかったよね」

「いいの。私も少し話したい」