冷酷姫に溺れて。


先輩といると、すごく幸せな気分になる。



私が言って欲しい言葉ばかり言ってくれて。

笑顔にしてくれて。

だから、大事にしたいって思った。

「先輩、行きましょ」

「うん」

何も言わず、私の手を引いてくれる。

でも、先輩からどこか行こうとか言われてことないかも。

やっぱり彼女いるのかな。

「先輩ってやっぱり彼女いるんですか?」

「理紗が彼女じゃん」

「そうですよね…
変なこと聞いてすいません」

「いいよ」

先輩の言葉を信じよう。

私を裏切ったりしない。

この人ならしない。



そう思ってたのに。