冷酷姫に溺れて。

霜月さんは俺に近づいてきた。

「先輩に二度と近づかないで」

それだけ言って帰ってしまった。


俺はその場に座った。

「どんだけ会長のことが好きなんだよ…」

てか、俺が近づいてるわけじゃないし。

悔しい。

あいつは霜月さんのことが好きだと思えないのに、霜月さんに思われている。

ズルい。

俺だって、霜月さんに好かれたいし思われたい。

なんで会長なんだよ。

どこがいいんだよ。

なんで、俺じゃダメなんだよ…。